那覇の桜坂劇場で、ミッシェル・ガン・エレファント "THEE MOVIE" LAST HEAVEN 031011の上映があると教えてもらい、初日に行ってきた。
この映画は4万人ものファンが集まった、2003年10月11日に千葉・幕張メッセでのミッシェル解散ライブのドキュメンタリー映画。2009年7月に亡くなったギタリスト・アベフトシ氏への追悼でもあるという。
ミッシェル・ガン・エレファント "THEE MOVIE" LAST HEAVEN 031011
📽️見てきた。知ってる曲は数少ないけれど、同時期に闘病してきたチバユウスケの件があったから。
重かった…
こんなにかっこいいロックンローラーも、いつかいなくなる。それまでどう生きるか。令和5年の新500円、使えなかった。 pic.twitter.com/znuUfkBDnN
— ユッキー@毎日ビール|ブロガー (@yukipod) February 3, 2024
ツイートの通り、わたしが知ってる曲はミッシェルのデビュー曲「世界の終わり」と、映画中2曲目に流れた「ゲット・アップ・ルーシー」、そして「スモーキン・ビリー」くらいなもの。
他は知らない曲ばかりなので、曲調を通じて好き嫌いを考えたり。これはミッシェルだけじゃないんだけど、やっぱわたしは終始単調な曲よりも、抑揚やストーリー性を感じられる曲調が好きだな。そこに乗せる歌詞はどうでもいいんだけど。
ギターボーカル・チバユウスケ氏の滴り落ちる滝汗が尋常じゃなったり、タンバリン投げるんだろうなーと思ったらやっぱり投げたり。
ギター・アベフトシ氏をアップで抜くカットが無表情なところばかりで「この人はこういうキャラなのかな」と思ったら、意外とライブ中に動いてる絵もあったりして。せっかくなら手元のショットをもっと混ぜ込めばいいのに。
ベース・ウエノコウジ氏が曲の合間に時折見せる、低ポジションに沈み込むムーブが気に入ったり。
いまこの記事を書くにあたり、ドラム・クハラカズユキ氏が道産子と知る。一旦帰郷して就職し、10ヶ月で公務員を退職だなんて、なかなかファンキー。
・・・と、まあ、メンバーのくだりはよいとして。映画を経て思うのは、「重かった」ということ。映画を見終わったら、夜ごはんにラーメンでも食べようかなと思ってたんだけど、重々しくって、それどころじゃなく、真っ直ぐに帰った。重々しい理由というのは、まだスッキリと見えていない。
映画中、闘病期間のかぶっていたチバさんのことを考えていた。わたしはスキルス胃がん、チバさんは食道がん。手術はしたのか。歌えそうだったのか。転移が見られて化学療法のみだったのか。細身の体がさらに痩せたんじゃなかろうか。酒とタバコをやめて生きようとしたのか。抗がん剤の効果は見られたのか。彼は、最期まで、希望を持ち続けたのか。
もちろん知人でもなんでもないので、彼の闘病を考えたとて、所詮ただの想像にしかすぎない。意味がない。映画は重かった。
昨晩からずっと、脳内でスモーキン・ビリーが流れ続け、そしてまだ沈み込んでいる。