先日、スキルス胃がんで胃全摘したユッキーです。
胃無しめし内の「胃全摘術後の入院食」では、胃を全て取ってしまう胃全摘術後の入院食を振り返ります。今回は術後8日目から始まった、友愛医療センターでの五分粥についてまとめてみました。この頃からおかずの形が変わり始めました。
胃全摘後に食べた五分粥
術後8日目から五分粥に食上げとなりました。五分粥はお米1に対し、お水10という比率のお粥です。三分粥よりも重湯感が減り、お米の存在感が増しました。
この頃からおかずの形も原型を留めるようになり、魚や野菜などがみじん切りされずに出てくるように。相変わらず舌で潰せるレベルの柔らかさではありますが、見た目が変わると食べた時の食感はもちろん、気持ちの満足感が大きく変わりました。
退院後の食事をどうするか。小腸に負担をかけないよう食事をしなければならないので、そこに課題感を持ちつつ、病院での食事を意識的に観察しながらの食べるリハビリを継続しています。
術後8日目(昼・夜)
昼ごはん
三分粥時代にはピューレ状だった缶詰フルーツが、五分粥になると原型で出てくるようになりました。お粥のお米含有量も増え、魚がおいしく、「ごはん楽しい!おいしい!」と思いながら食べていました。わたしにとって「食べること=生きる活力」なんだなぁ。
・冬瓜の清汁
・易消化の魚の味噌煮
・添え五分蒸しキャベツ1/2
・大根ソテー1/2
・果物缶B1/2
・梅
・五分粥130g
15時間食
栄養価の高い2大おやつが一度にきたぞー!!
・メイバランス
・プロッカ
夜ごはん
おかず3皿とも同じカラーリングで笑ってしまった。笑 「グリーン!グリーンがないと地味!!」と思いながら写真を撮りました。
・ホウレン草のみそ汁
・ハンバーグのみぞれ煮1/2
・野菜コンソメ煮1/2
・じゃがいもの炒め煮1/2
・のり佃煮
・五分粥130g
術後9日目(朝・昼・夜)
朝ごはん
実家のある函館では、ラーメンに棒麩が入っていたんですよね。わたしは今もそれが好きなのですが、食文化の異なる沖縄では見かけません。そんなことを思い出した味噌汁でした。北海道から取り寄せようかなぁ。
・うずまき麩のみそ汁
・卵豆腐1/2
・白菜の煮びたし1/2
・ねり梅
・牛乳
・五分粥130g
10時間食
・豆乳
昼ごはん
里芋の煮物を見ると離乳食作りを思い出します。退院後は、離乳食後期な感じのごはんを作ればいいんだろうか。
・絹豆腐とほうれん草のすまし汁
・肉団子の野菜煮(豆腐)1/2
・里芋の煮物1/2
・果物缶1/2
・五分粥130g
15時間食
最初は酸味が苦手に思えたコレも、慣れてきたのか普通に口にできるように。
・カロリーメイトゼリー
夜ごはん
魚の煮付けがおいしい。魚の旨みが感じられるのと、噛むのも楽で食べやすい。
・けんちん汁
・赤魚の照り煮
・添えキャベツソテー1/2
・煮びたし1/2
・ウムニー1/2
・五分粥130g
術後10日目(朝)
朝ごはん
卵料理を制するものが胃無しめしを制するのではないかと思うくらい、卵は栄養価が高く、そして手に入れやすい食材です。
・冬瓜のみそ汁
・厚焼き卵1/2
・そぼろあん肉じゃが(鶏)1/2
・のり佃煮
・牛乳
・五分粥130g
10時間食
・メイバランス
五分粥を食べながら、退院後の食事作りを考えた
五分粥になり、おかずが普通食の形に近付いてきました。入院食を見て食べて「退院後はこうやって食事作りすればいいんだな〜」と勉強しながらの食事を心がけました。調理した時の柔らかさや、使っている食材、味付け。このあたりを気にしながら食べ進めます。
とはいえ、まだまだ五分粥。食上げはこれからも進みます。何を食べられて、何がダメなのか。管理栄養士からもらった消化に良い一覧表を眺めつつ、退院後は自分で食の可能性を広げていくしかありません。胃の代役を言い渡された小腸よ、いけるのか?いけないのか?どっちなんだい?
とはいえです、3食+間食2回も自分で用意するのは時間もかかります。こんなでは職場復帰も危うい気がするんですよね。食材用意して料理してゆっくり時間かけて食べるだけで1日が終わってしまいそう… 介護用のやわらか食レトルトを用いたり、冷凍の介護食を取り寄せたりせねばならないのでは…と考えてしまいました。まだまだ食の悩みは続きそうです。