5年生存率を上げるブログ わたしとスキルス胃がん

お風呂はダルいし、ヘヴィーな検索もするし、いろいろアレでヤバいけどさ。

海の中で発見された新種のひよこ先日、スキルス胃がんで胃全摘したユッキーです。

5年生存率を上げるブログ内の「わたしとスキルス胃がん」では42歳でスキルス胃がんになり、胃全摘したわたしが感じたこと、考えたことなどを記録していきます。この記事では、自宅療養中に社会と繋がることがなくなったわたしの様子について記してみたいと思います。いろいろ酷いです。

予定がないと、どうでもよくなる

先日、元同僚から「お茶でもしませんか」と連絡をいただきました。

彼女はわたしがスキルス胃がんと知ってDMをくれたのです。普通に考えると、なんと声をかけて良いかわからず、連絡を控えてしまう相手だろうに、勇気を出してアクションしてくれました。とてもありがたいことだなと感謝しつつスタバで1時間半。お互いの予定の合間に、近況や仕事の話、病気などについて会話しました。誰かに会うって大切な行動ですね。元気をもらいました。

その日まで、わたしは抗がん剤の副作用か、台風2号による低気圧のせいか、1週間くらい調子が悪い日が続いていました。ほとんどの時間を家で過ごしていたし、体調も優れないということもあって、お風呂を疎かにしていたんです。でも流石に友達との約束前ですから、その日の朝はシャワーに入ってサッパリし、化粧も髪型も整えてから外に出ました。それで「こういう機会が減ると、わたしは死ぬなぁ」と思ったのです。

衛生観念の欠如、それは緩やかな死

自宅療養中の現在は仕事もお休みをいただいているし、通院や子どもの行事・習い事以外には、基本的に予定がありません。なので病気や抗がん剤について検索したり、薬の副作用で調子が悪い気がして横になったり、急な腹痛で頻繁にトイレに篭ったりして1日を過ごします。元気な時はPC前で長く作業をしていますが、いずれにしても基本的に家から出ない生活です。

部屋から出ない日が続くと、わたしの場合「別にお風呂は入らなくてもいいや」という衛生観念の欠如に繋がります。それがじわじわ悪化していった先には、緩やかな死が待っているような気がするんですよね。

これ、話が飛躍しているように見えるかもしれません。でも、そんなもんじゃないですかね。家に篭るしかなく、社会や周りの人との関係が断たれ、自分の意志とは別なところで急に生活を制限され、リアルに共感してくれる人は周辺に殆どおらず、孤立を感じることが増えていくのです。それで衛生観念なんてどうでも良くなるし、その先には絶望や何もしたくない・消えてなくなりたい、という気持ちが生まれる… そんな人だっているのです。だから患者会が機能するのかもしれません。

ヘヴィーな検索もしたわけで…

何かを知りたい場合は、Google検索が便利です。わたしは「病名+死にたい」の検索キーワードで、Google検索上位にこころの健康相談統一ダイヤル厚生省の自殺対策電話相談ページが表示されると知っています。Twitterでも同様の表示が確認できます。病気の発見が遅すぎたわけでもないし、治療方法だってあるのです。そんなわたしでさえ、調子の悪い時にはそんな検索をしてしまうわけです。

ここにオープンにするということは、そんなつもりはないので、どうか読者の方々には安心してもらいたいのですが、では何故そんなことを書くのかというと、それはこんな様子も含めて闘病だからです。わたしに限らず、まわりに闘病中のお知り合いがいたならば、そんなふうに思い詰めている可能性だってあるわけです。

「おまえよりもっと大変な人がいる」や「そんなこと簡単に言うな!」などのお叱りは無用だし、同情も不要です。例えステージ1でも4でも、なんらかの心理的ストレスは受けるわけです。どのステージでも、心身のバランスを取るのは難しいはずです。

仕事のストレスならおいしいものを食べたり飲んだり、運動したり、ライブに行ったり、いくらでも解消方法はあるでしょうけれど、退院後1ヶ月ほどのわたしに至っては食べものも運動も制限され、抵抗力が落ちているので密なライブハウスも怖いのです。吐け口がない上に、体に悪そうな抗がん剤の服用時は吐きそうになるし、メンタルがりがりに削がれて、そりゃあヘヴィーワードの検索も試してみたくなるってーの。

先々の予定が明日への希望になる

このところ、ご主人サマーが日曜ドラマ「だが、情熱はある」をTVerで視聴しています。一緒に眺めているのですが、売れる前のオードリー若さまが目標を立てながら予定を埋めていくシーンを見て、わたしはいたく共感しました。いま、スケジュールがスッカラカンなわたしは腐っておりまして、劇中、売れずにスケジュールがスッカラカンで腐ってく若さまと重なって見えたのかもしれません。

その前後で元同僚から「お茶でもしませんか」と連絡をもらったんですよね。正直、腐りきっていたわたしは、これに結構救われたところがあって。約束の日に体調が崩れないことを願ったし、当日いくつか入っていた予定もちゃんとこなしたし、もちろんシャワーも入って身なりを整えて、普通のことを当たり前にやってのけました。そこでふと「病気を抱えても、普通に予定を入れて人生を楽しまねばならん」と思ったのです。

この記事を読んでいる皆さんの周りに、もし闘病されている人がいたならば、連絡の一本でも構いませんし、可能な範囲で誘ってあげてみてください。もしかすると、わたしのように社会との繋がりが急に途絶えたことで孤独を感じ、人知れず検索窓にヘヴィーなワードを打ち込んでいるかもしれません。もちろんご本人のモチベーションにも左右されるので無理は禁物ですが、相手の様子を見ながら繋がりの再確認をして欲しいですし、無理のない範囲で会ったりおしゃべりを楽しんで欲しいのです。その予定が生きる糧となり、希望になるかもしれません。

そんなわたしのボヤきを拾ってくれた別の友人ファミリーが、さっそく次の予定を組もうと動いてくれています。なんならわたしがボヤく前から「今度BBQしよう」だとか「お寿司行きましょ」などと誘ってくれる仲間がいます。他にも気にかけてくれている方や、御守りや御札を送ってくれる友人もいます。たった3錠の抗がん剤を体が拒否して飲み込めず、メンタルぼっきぼき折れまくりで落ち込んだりもするけれど、先の予定がある限り、まだまだくたばるわけにはいきません。日々の小さなニンジンを楽しみに、難を乗り切れればと思います。

現場からは以上です。

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ユッキー

北海道出身の沖縄移住ブロガー。食べ飲み歩きブログ「毎日ビール.jp」や、雑記ブログ「毎日ノンアル.net」を運営中。1匹&1児のカーチャン。2023年からスキルス胃がんサバイバーとして「5年生存率を上げるブログ」を開始。

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