5年生存率を上げるブログ スキルス胃がん闘病記 胃全摘の手術入院【体験記】

胃がんの手術費用や入院前検査っていくら?高額療養費制度は?【スキルス胃がん】

お金がなくなったひよこのイラスト

先日、スキルス胃がんで胃全摘したユッキーです。

スキルス胃がん闘病記」では、スキルス胃がんで胃全摘の手術・入院について、わたしの体験ベースで綴っています。今回は手術入院に関する費用のお話。入院前の検査や入院・手術でいったいいくらかかったのでしょう。気になるお金事情を取り上げてみたいと思います。

胃がんの手術費用

結論から述べると、スキルス胃がんの胃全摘手術にかかった費用は、194,992円でした。これは入院先への転院後、各種検査→入院→手術→退院までに発生した金額です。詳細は下記表にまとめます。

日付 診療科 項目 点数 支払い
4/11 外科 初診料、医学管理等、検査料、X線料、自費 4,530点 13,590円
4/12 外科 再診料、検査料、病理診断 3,589点 10,770円
4/13 外科 再診料、X線料 989点 2,970円
4/19 歯科 歯科初診料、医学管理等、処置料、自費 1,193点 3,580円
4/19〜30 外科 入院料等、医学管理等、検査料、手術料、麻酔、
DPC包括、リハビリ料、病衣貸与料、オムツ、保険外負担金
186,277点 107,574円
5/1 歯科 歯科再診料、医学管理等、処置料 461点 1,380円
5/1〜4 外科 入院料等、医学管理等、リハビリ料、DPC包括、
病衣貸与料、保険外負担金
16,739点 55,128円
合計 213,778点 194,992円

支払いの内訳としては、①入院前(主に各種検査):27,330円、②入院中(手術、各種検査・処置含む入院中のすべて):167,662円でした。

点数は、1点10円計算です。213,778点ということは、医療費の自己負担が100%だったら治療費総額は2,137,780円、あえて書き直すと213万7千780円ということになります。そんなキャッシュが一度に出ていくなんて考えただけで卒倒しそう。3割負担に高額療養費制度があって本当に助けられました。

入院・手術に加えて、この先も治療が続くわけで… 好きでなったわけでもないのに、病って大変だなぁ。

転院前に発生した費用

今回のわたしのケースでは、Aクリニックでの検査や紹介先の那覇市立病院でも医療費が発生しています。こちらも表にしてみたいと思います。

日付 病院名 項目 点数 支払い
3/14 Aクリニック 初診料 292点 880円
3/17 Aクリニック 再診料、医学管理等、検査、病理診断 2,806点 8,420円
3/22 那覇市立病院 初診料、検査 1,902点 5,710円
3/24 那覇市立病院 画像診断 2,384点 7,150円
3/28 Aクリニック 再診料 126点 380円
3/31 Aクリニック 再診料 126点 380円
4/5 那覇市立病院 再診料、検査、画像診断 2,111点 6,330円
4/6 那覇市立病院 医学管理 250点 750円

病を見つけてくれたAクリニックでの費用は10,060円、そして転院する前にかかっていた那覇市立病院での費用は19,940円でした。

友愛医療センターとAクリニック、そして那覇市立病院。3つの病院の支払い総額は224,992円となります。これ、ちょっとした1ヶ月のお給料より多いのでは… (そろそろ計算するのが嫌になってきました)

月別の医療費は?

今度は月別に医療費をまとめてみました。5月は外来での再診や治療が控えているので、この先さらに増える見込みです(故に+αとしています)。病院での支払いは可能な限りクレジットカード一括払いにしているのですが、引き落としの工面が大変だ…😇

日付 病院名 点数 支払い
3月 Aクリニック、那覇市立病院 7,636点 22,920円
4月 那覇市立病院、友愛医療センター 198,939点 145,564円
5月 友愛医療センター 17,200点+α 56,508円+α

高額療養費制度に助けられる

今回の入院・手術では、高額療養費制度を利用しています。どのくらい助けられたのか確認するため、入院手術先の病院で発生した医療行為の点数に×10円した費用と、実際に支払った金額を見比べてみました。

尚、支払った費用には3割負担のほかにも自己負担金も含まれています。今回はおおまかでいいので、とにかく合計金額→実際の費用額を知ろうと思い、あえて数字を出しています。誰得ってわたし得な数値でしかないので、誰の役にも立たないと思いますが、何かの参考になれば幸いです。

支払月 点数 ①点数上の総額 ②支払った費用 ②/①で計算した割合
4月 196,578点 1,965,780円 138,484円 7%
5月 17,200点 172,000円 56,508円 32.8%

4月はかなり高額療養費制度に助けられています。点数上の総額と支払った費用の割合はわずか7%でした。5月は普通に3割負担ですね。高額療養費制度は相当有意義な制度だと考えます。

同月中の入退院ならもっと費用を抑えられた

高額療養費制度には、所得区分にあわせた上限額(自己負担限度額)が5段階で決められています。この自己負担限度額は、月ごとの上限額となっているので、外来の検査・入院・手術が同じ月内にあれば、費用はかなり圧縮できると思います。

わたしのケースですと、4月に初診・検査・入院・手術があり、月を跨いで5月に退院でした。もし手術・入院の期間が同じ月内だったら、支払いはもっと圧縮できたはずです。

加えて、日々の外来や転院前の支払いには高額療養費制度がまだ適用されていないと思うので、対象外の項目(食事代、差額ベッド代など)を除き、後から清算されて口座に戻ってくるんだろうなと思います。

とはいえ、健康にはかえられない

入院費用や治療費用で、わたしの口座から2ヶ月で224,992円が溶けました🫠💰

それでも健康にはかえられないし、今は5年生存率を上げるために、お金を払ってでも立ち向かうしかないのです。その上、この先も治療費がかかるわけで… 今年やりたかったアレやコレは一旦ステイですね。資金的にも健康的にも圧倒的に難しくなりました。

わたしの罹ったスキルス胃がんは進行が早い厄介な病気です。医療費圧縮を優先し、入院・手術を先延ばしすることで症状の悪化があっては元も子もありません。どこまでを良しとするかは、主治医やお財布事情と相談して決めるしかありません。どうか最善の策を考えて、なるべく早くの受診、そして悪いものをいち早く体から追い出してください。

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ユッキー

北海道出身の沖縄移住ブロガー。食べ飲み歩きブログ「毎日ビール.jp」や、雑記ブログ「毎日ノンアル.net」を運営中。1匹&1児のカーチャン。2023年からスキルス胃がんサバイバーとして「5年生存率を上げるブログ」を開始。

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