スイミングスクールに通わせて1年が経過したお子サマーのお話。
通っている一年間に進級できたのは一度だけ。センスが全くないとか運動神経ゼロとかではなく、どうもコーチの話を聞かないことに進級しない理由がありそうです。というのも、コーチの指導と全く関係のない遊びを続けて叱られるだとか、テスト結果についてコーチからのフィードバックに「コーチのいうことをきこうね」と書かれていたりだとか、そういうところから推測されます。コーチのいうこと聞かないと、下手したら水死するからね。そりゃあ、プールの中だとコーチのいうことは絶対です。
前日から「明日はスイミング」と伝えていても、出発時間直前になると行きたがらず、引っ張って連れて行くこともよくあります。なんとか連れて行ってもお子サマーはプールサイドで体育座りして動かない、不機嫌でプールに入りたがらない、コーチに抱えられながら泣いてレッスンを受けない等もありました。
連れて行くのはいつもカーチャンなので、そんな様子を見守っているのもカーチャンです。さまざまな方法で拒否するお子サマーを一年見ているうちに、こちらまですり減りました。もう疲れた。なんでこんな思いまでして連れてこなきゃいけないんだ。もういいや、スイミングを休会しよう。ちょうど予定が立て込んでいたタイミングと被ったこともあったので、思い切ってお休みすることにしました。
スイミングに通わせるのもコストが発生します。お金はかかるし、送り・見学・お迎えの時間的負担もあるし、通わせてる曜日は遠出しにくいし、スクール中途半端な時間なのでごはんにも影響しています。つまり、タダじゃないんだぞ、と。いろんな調整をして通わせてるんだけど、そんなことはお子サマーには理解できないでしょうし、だったらやめてもらってもいいんだぞ、と。なので、休会中にそのままやめてしまおうとか、もう一ヶ月お休みを取ろうかなとも考えていました。
休会中、何度目かのスイミングの曜日に「今日はスイミングじゃなかったの?」とお子サマーから聞かれました。嘘はつきたくないので、率直に「コーチのいうことを聞かないし、このままじゃ上手にならないからお休みしている」「カーチャンは海が好きで、一緒にお子サマーと泳ぎたいからスイミングを始めたけれど、もし好きじゃないならやめてもいい」と話しました。お子サマーはわかったようなわかっていないような、もしくは神妙な様子だったかもしれません。
スイミング休会の話をした保育園の先生やまわりの方に「続けた方がいい」とアドバイスをもらいました。それは「子どもは成長するから、そのうちスイミングにちゃんと取り組めるようになる」というもの。その日がいつなのか、本当にやってくるのかわからないけれど、数名に言われたからにはもう一度続けてみることに。
再開後、いまも集団行動が得意でないのは変わらず。でも以前よりコーチに叱られることは減った気がします。前までやろうともしていなかったバタ足の練習も取り組めているし、顔をつけたまま泳げてもいます。あれっ、なんか急に上達しているぞ。もしかして体の使い方が以前より上手になったのかな。これが子どもの成長ってヤツなんでしょうか。
見学してすごいぞ!と思ったことは帰りの車内でしっかりほめて、帰宅後もトーチャンに「お子サマーがこんなに上手に!すごい!!」と、本人の耳に入る場所で話をするようにしています。褒める戦術がどのくらい効果的なのかわからないけれど、しばらくこの対応でやっていこうと思います。それにしても、スイミングスクールで「おうちにかえりたい」と泣く子を見たり、子どもを叱ってる親御さんを見ると、どうしても他人事と思えません。