5年生存率を上げるブログ スキルス胃がん闘病記 胃全摘の手術入院【体験記】

胃全摘の術後4日目、以降はだいたいおんなじ毎日そいでまあまあそれなりOK

胃(ひよこ)のイラスト

先日、スキルス胃がんで胃全摘したユッキーです。

スキルス胃がん闘病記内の「胃全摘の手術入院【体験記】」では、スキルス胃がんで胃全摘の手術を行った入院について、わたしの体験ベースで綴ります。今回は術後4日目から退院までの様子をサラッとまとめてみます。

術後4日目

朝の回診
チーム二宮の回診は、5〜6人で和気藹々しながら楽しませてくれました。「今日から流動食が始まります。すぐに食べられる人もいれば、難しい人もいる。人それぞれです。決して無理をなさらないで」と二宮先生。若手医師が「僕も食べましたが、おいしいものではないです」と流動食のお味について教えてくださるw 笑って傷跡が痛みましたwww

ガスが出る
ついにオナラが出ました。手術日の朝に用を足した以来、4日ぶりの快挙。

流動食が始まる
管理栄養士の食事指導の後に、流動食が運ばれてきました。重湯と具なし汁。生後5ヶ月くらいの赤子は、こういうものを食べて慣れていくんだろうなと思いました。

お見舞い再開
この日から友愛医療センターのお見舞いが3年ぶりに再開。15:00、さっそくおとんとおかんがお見舞いにきてくれました。わたしがピンピンしてるので、安心してくれたのでは。おとんは翌日北海道に帰ってしまうので、話ができてよかったです。

術後5日目

朝、チーム二宮の回診
急にドレーンが1本外れました。二宮先生が「若い方は回復が早いですね。昔、何かスポーツしていましたか?」と声をかけてくださるので、「柔道と水泳を」と伝えると驚かれる。「エビデンス的には関係ないはずなのに、患者さんを見ていると、若い時にスポーツをしていた方は回復が早い気がします。そして農業漁業など体を動かす方も」とのこと。もう20年以上ほとんど何もスポーツしていないけど、人体って不思議だなぁ。

コンビニに買い物へ
病院1階のコンビニへ外出。売り場に陳列されたブラックサンダーについ目線を飛ばしてしまって。他にもパンコーナーやおにぎりコーナー、今は飲めなそうなドリンクなどに目が入ってしまいます。食欲にたいする関心がやたらと高いなぁ。

便が出る
あかちゃんのようなうんち。看護師さんに報告すると泥状便だと教えてもらいました。

点滴を抜く
一時的に、夜だけ抜いて眠れることに。めちゃくちゃQOLが上がる!

術後6日目

朝の回診
チーム二宮の若手医師が「ビール好きと聞いたので、質問しますね」と声をかけてくれました。「ネタを仕込んできましたね?」と返します。若手医師の質問は「長野県のビールといえば?」でした。わたしは「志賀高原!」と即レス。「オラホはご存知ですか?」「好きですよ!」。どうやら以前、長野にいたことがあるそうで。楽しい会話に元気をもらいます。

術後3分食が開始
この日の昼から3分粥がスタート。食べやすいようにおかず類も細かくカットされているものの、「味のする食べ物はおいしいなぁ!」という感想。時間をかけて、相当ゆっくり食べ進めました。

点滴を抜く
この日も一時的に夜だけ点滴を抜いて寝ます。QOL高い。翌日の朝、点滴のルートが外れました。自由!!

術後7日目

朝の回診
二宮先生が「術後1週間おめでとう!お祝いのプレゼントがあります」っていうから何かな?と思ったら、「はい、横になって」と見慣れぬ器具を手にした若手医師が急に傷跡の抜釘を始めたwww お腹のホチキス後を抜く時チクッとした痛みはあるけど、激痛ではなく。ホチキスは27本打たれていました。この抜釘が終わったら、チーム二宮は風のように去って行きました。

垢がすごい
レントゲン検査とリハビリを終えてからシャワーへ。なんとなく腕を擦ったら、垢がボロボロとすごい量!そういえば初シャワーの日も踵あたりの垢がすごかったっけ。退院したら、体全体をこすり洗いしよう。

メディア取材
手術の日以来、ひさしぶりの取材クルー。手術後の様子や入院中の話などのインタビューでした。この日話をうかがったところ、手術日に取材クルーは手術室に入って撮影したんですね。事前に聞いていたとは言え、当日わたしは麻酔で眠っていたので把握するすべもなかったのですが、どんな素材を押さえているのか今から楽しみです。

水分補給は自販機で
点滴が昨日で終わったこともあり、水分補給を自発的に行わなければいけません。チーム二宮の若手医師に確認したところ、お水じゃなくてお茶類でもOKとのこと。自販機にある種類をいろいろ試してみようっと。

術後8日目

朝の回診
前日の血液検査の結果がでたらしく、二宮先生に「胃を全部取ってCRPの値(炎症の数値)が5っていうのは、これまで記憶にない。普通は20とかですよ。胃くらいなくても、あなたの体にとって全然大したことじゃないってことですね。柔道で鍛えていて本当によかった」と柔道でいじられるw 数値については外科の皆さんで驚かれたそうです。わたしの体の鈍感力なかなかです。

巡回で質問したいことがありました。YouTubeでスキルス胃がんや胃全摘術を学び、全体像をイメージできたので、湧いてきた質問です。

わたし「手術のとき、いろんな臓器に転移がないことを確認したんですか?」
二宮先生「そうですよ」
わたし「がんは漿膜のあたりまできていましたか?」
二宮先生「そうですね、顔を覗かせていました」

oh... 腹膜播種していなくて本当によかったです。

術後5分食に食上げ
お粥のお米含有量が増え、おかずもおかずたらしい形がみえてきました。時間をかけて完食。

病室でヘビメタ配信ライブ
夜は寝支度を早めに済ませて、ANCHANG birthday配信ライブ。とっても楽しかった。最後にANCHANGが「あんちゃんは、まだまだ元気」って言ったの、あれ絶対ワイ向けやーーー!(ヲタの妄想)

術後9日目

退院後の食生活について真面目に考え始めました。1日3回、毎度作っていたら手間でどうしようもないよなぁ。介護食のレトルトパウチを取り入れてみるだとか、ちょっと単価が上がってしまうけれど冷凍宅配を使うのも良いかもしれない。いずれにしても、収支バランス次第だなぁ。

「胃全摘 退院 食事」とか「胃全摘 退院直後 ごはん」とかで検索してもなかなか情報にヒットしないんですよね。どうも検索ワードが異なるようで「胃切除」ワードの方が使われやすいのかもしれないなぁ。この辺りも日々勉強かなと思っています。

手軽で自由に食べられない=生命維持と仕事を並行させるのがとても難しそう、と感じています。

術後10日目

術後全粥食に食上げ
5分から急に全粥になりました。かなりボリュームがあるように感じます。おかずも大きめカットになった気がするなぁ。焦らずゆっくり食べました。

マスクを破かれたグルクンさん
グルクンマスクのツイートが目に止まり、YouTubeを見にいきました。数日前の試合で、YAMATOにマスクを破かれても試合続行したそうで、最終的には勝ちを収めたグルクンさん。この試合、会場で見たかったなぁ。叶わなかった。午後にグルクンさんのネット記事を見かけて読みました。泣いた。わたしも頑張ろう。

術後11日目

淡々とした1日で特になし。

術後12日目

普通食に食上げ
お粥は卒業し、普通に炊いたごはんになりました。普通に炊いたごはんがいかにおいしいか。胃全摘したわたしにだからわかったりするはずだなぁ。

二宮先生から手術に関するお話
GWに入る前に、今回の手術に関する説明がありました。開腹した写真も見せてもらったけれど、内臓ってどれも同じような色をしているのでシロウトには違いがわかりませんでした。

術後13日目

病棟の様子
GWに入り、先生や理学療法士たちはお休み。回診やリハビリはありません。連休に合わせて退院する患者も多かったのか、病棟も比較的静かでした。

普通食
ごはんを食べると、心なしか胃(じゃなくて腸)が痛みます。食事回数が増えるたび、心なしか痛い→確実に痛い、へと変化していきました。噛んでるつもりが噛み足りないということなのかも?と思い、当直の外科医師の回診で聞いてみると、どうも食べる量が多いのかも?というお話でした。なるほど。ここから白米を残して、食べる量の調整をしました。

術後14日目、退院

朝ごはんを食べ終えた後に、退院の荷造り。看護師に次回外来のスケジュールをもらい、お会計を済ませて病院の外へ。実に16日ぶりの外界です。

外に出ると取材クルーがいて、強めの風の中インタビュー。無事に退院できてよかったです!

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ユッキー

北海道出身の沖縄移住ブロガー。食べ飲み歩きブログ「毎日ビール.jp」や、雑記ブログ「毎日ノンアル.net」を運営中。1匹&1児のカーチャン。2023年からスキルス胃がんサバイバーとして「5年生存率を上げるブログ」を開始。

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