5年生存率を上げるブログ スキルス胃がん闘病記 転院と入院準備

胃の全摘手術に向けた連日の検査と、主治医からの事前説明

聴診器を首にかけた医師のひよこのイラスト

先日、スキルス胃がんで胃全摘したユッキーです。

スキルス胃がん闘病記内の「転院と入院準備」では、スキルス胃がんと診断されてから入院準備までの様子をご紹介します。今回は手術の前週、連日行われた検査と、手術前に必ず行われる医師からの説明についてまとめてみます。

CT検査

CTの造影剤は、那覇市立病院の時よりもブワッと熱く感じました。今回もお漏らしした感じがあり、変は変。検査自体は5分10分であっという間です。この検査の間、病院スタッフの皆さんのコミュニケーション能力が高いなぁと思ったし、検査にあたり優しく接してくださる方が多い印象でした。

呼吸機能検査

初診のあと、病院スタッフに「明日8時半まで来れますか?」と言われ、色々と検査を受けなければいけないと知ります。翌朝全ての予定をスキップして病院へ向かいました。生理検査では、呼吸機能検査(SVC+FVCセット)というものを。シロウト的には肺活量の検査という認識です。検査自体はすぐに終わりました。

経口内視鏡(胃カメラ)

検査の前に「口からの胃カメラに抵抗がある、吐きそうになる」とアピールした甲斐があったのか、もしくは寝不足のためか、鎮静剤を打った瞬間コテッと寝てしまいました。全然記憶がなくて、楽にみてもらえました。

検査室に入ってから喉の麻酔を行い、横になって鎮静剤を流し込んだあたりで記憶が飛んで、次に気付いたのは検査の終わり頃。内視鏡を戻す喉の圧迫感というか痛みで苦しくなるまでは記憶がありません。胃の細胞を取ったり、マーキング目的にクリップをふたつ打ったりしたそうですが、そのようなことは胃カメラの最中まったく気付かなかったし、後から話を聞いて驚いたほどです。胃の検査は5分、10分ほど。寝てる間に終わって助かりました。

検査台から降り、靴を履いて休憩室へ移動して60分休憩。目覚めると、内視鏡で入れたガスのせいかお腹が張って違和感がありました。スマホが触れる位置にあったので手に取り、LINEやDMの確認をしている間に看護師がやって来て、血圧を測って解放されました。

翌日、別の検査の際で立ちあった主治医の二宮基樹先生が、内視鏡の写真を見た様子から「前回の写真よりも、ちょっと食道の方にも広がっている感じ」と教えてくれました。「病理検査に回し、どこからどこまでががんの範囲か確認して手術しますからね」とのことでした。スキルス胃がんは進行が本当に早そうだ…

バリウム検査

胃がなくなるということは、一生で最後のバリウムなのかもしれません。金属的で重々しく、飲みにくくて吐きそうになる白い塊をごくり、ごくりと一口ずつ飲み込みます。吐きそうになった挙句ゲップが出そうになって、発泡剤が追加になり、また飲み込むのがつらい状況でも耐えるしかありません。口からバリウムが垂れて白い何かを嘔吐した人みたいになったのですが、さらには検査着を汚してしまったり大変だったなぁ…

このバリウム検査には二宮先生も同席してくださいました。その場で胃の様子をチェックされていたのだけど、「いい写真が撮れていますよ」とお声がけくださって、なんだか笑ってしまいました。胃がんにいいも悪いもあるのかな?

心電図・腹部エコー・心エコーはやらなかった

心電図・腹部エコー・心エコーの検査は友愛医療センターでは行いませんでした。時間的に難しかったのか、前週に那覇市立病院で行ったデータがあるためか、そのあたりはちょっとわかりません。もしかすると那覇市立病院で行った検査結果でよしとしたのかもしれませんが、実際のところはわかりません。

手術説明は夫とLINEで繋ぎながら

手術の前、医師には説明義務があります。これは患者本人に病名・診断結果・治療方針をわかりやすく説明し、患者が正しく理解した上で治療の自己決定を行える状態にするのが目的なのだろうなと、わたしは解釈しています。

二宮先生からの手術説明の際、「今日はどなたか同席される方はいますか?」と確認がありました。本来であればご主人サマーも同席の予定だったのですが、実はこの日お子サマーが体調を崩してしまい家庭保育するしかなく、それでビデオ通話で繋げられないかと思っていました。それを二宮先生に問題ないか伺うと「大丈夫ですよ。LINEですよね?そうか、その繋げ方があるのか。それは初めてだなぁ」と言われていました。

手術説明では今回予定している胃全摘術について、がんが食道側にも広がってきているため、どのあたりから切って小腸と繋ぐとか、開腹してみないとわからない腹膜播種の可能性、胃の他に切除する臓器の説明(胆石ができやすくなるため胆嚢を、そして胃のリンパ節を切除する際に脾臓もとってしまう)、手術でとった胃のがん細胞を検査に出して結果が出るまで3週間ほどかかることなど、これまでの検査で撮影した画像やパンフレットを用いながら丁寧に伺いました。許可を取ってレコーダーを回しておけばよかったな。あとは入院期間の目安も教えてもらい、GW期間中の退院になりそうだとわかりました。

わたしからもいくつか質問をさせていただきました。手術後に行われるであろう抗がん剤治療で全身の毛が抜けるでしょうから、眉毛のアートメイクを入れても問題ないか?と質問したところ、同席されていた看護師(女性)から「アートメイクしてる患者さん、多いですよ」とアドバイスをいただきました。二宮先生からは「予定している抗がん剤はあまり毛が抜けないタイプ」とも教えてもらいました。

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ユッキー

北海道出身の沖縄移住ブロガー。食べ飲み歩きブログ「毎日ビール.jp」や、雑記ブログ「毎日ノンアル.net」を運営中。1匹&1児のカーチャン。2023年からスキルス胃がんサバイバーとして「5年生存率を上げるブログ」を開始。

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