5年生存率を上げるブログ

救急からの緊急入院、お腹に2.6kgの水… そして今から手術です。

9月の雰囲気強めのイラストのイラスト

やっと一歩進めそうなので、現在の状況をまとめておく。今日はこれから手術だ。絶飲食中なので飯テロはやめてくれ、腹減ってるんだわ。

ことのあらまし(時系列)

体に異変が生じ始めた頃からを思い出し、時系列で書き残しておきます。自分のための備忘録です。

症状の出始め期

  • 4月頃 お腹に張りがあり、体を反らすと痛くてブリッジやストレッチができそうにないと感じる。
  • 5月23日 鹿児島遠征終わりにタイトなマキシワンピを着ていたら、下っ腹が張ってかっこ悪いと思う。
  • 6月25日 友愛医療センター外科外来で、主治医にお腹の張り・痛みを伝える。位置的に盲腸だが、触診の結果所見なしとのこと。
  • 6月後半〜7月 おりものの様子がおかしく、婦人科の受診を検討し始める。
  • 7月31日 産婦人科(開業医)で経膣エコー。子宮と右卵巣が人の倍サイズ(4cm)と言われる。「気になるなら半年後にまた来て」とのこと。婦人科系の病気の検査も陰性。

調子が悪くなってきたかも?期

  • 8月 タイトなマキシワンピやジムで水着を着ると、お腹の張りが増したのがわかり気になる。
  • 8月27日 友愛医療センター外科外来で、主治医にお腹の張り・痛みも伝える。しかしこの日も「血液検査や腫瘍マーカーは問題なし。婦人科に何かありそうなら開業医で診てもらい、紹介状をもらうこと」とのこと。
  • 8月30日 人間ドックの診察で「眼圧の高さがD判定、要検査」と言われる。さらに保健師にも「この半年で5〜6kg増は異常。酒の飲み過ぎ」とお叱りいただく。
  • 9月6日 お腹が妊婦のように膨らんで張る。なんだか歩行しにくい。膀胱炎っぽい。異常を感じ、産婦人科(開業医)へ。経膣エコーで「腹水が溜まっている」と言われ、友愛医療センター産婦人科向けの紹介状を書いてもらう。
  • 9月8・9日 生理。お腹がチクチク・ピリピリと痛む。便秘気味で圧迫感があり、食べ飲みが苦しい。うつ伏せも難しい。疲労感があり睡眠時間がいつもより長め。ジムに行く気力なし。

これは絶対に急性期

  • 9月10日 お腹が張って痛く、苦しい。友愛医療センター地域連携室から婦人科外来の日程調整の電話。1ヶ月弱先と聞いて、愕然とする。お腹の痛みが強いことを伝えると「再調整してみる。もし痛みがあれば婦人科(開業医)や膀胱炎なら泌尿器科(開業医)の受診、もしくは友愛医療センター救急外来を受診する方法も」と教わる。
  • 9月11日 お腹がパンパンで苦しく、食事と飲み物の量を控える。友愛医療センター地域連携室から再度入電。スケジュールを巻いていただき、9月24日の診察でFIX。調整に感謝。ただ、2週間先は長すぎる、痛くて悲しくて泣く。上司に不調を伝える。
  • 9月12日 お腹が痛く張って食事が喉を通らない。検温すると37.4度以下の微熱。産婦人科(開業医)から、友愛医療センターの予約が取れたことへの確認電話が入る。わたしの様子がおかしいことに気付き、「調子が悪いならいつ来てもいい」と言われ、午後に産婦人科受診。経膣エコーすると即「腹水が増えてる」と経腹エコーに切り替え。みぞおち近くまで腹水があるらしい。開業医に「先週と比べ、明らかに腹水が増えている。紹介状を書くから、このまま真っ直ぐ救急へ」と指示を受ける。友愛の救急外来に到着し、腹部エコーするも「あれ?おかしいな、腹水が見当たらない」とのこと。リスクを聞きつつもわたしの意思で80ccの腹水を抜いてもらい、病理検査に回してもらう。血液検査の結果、炎症の値が入院判断の瀬戸際で、救急医師の判断で帰宅することに。
  • 9月13日 お腹が痛い。明らかに調子が悪いので最低限の仕事に留め、残りは翌週に回すことにする。上司に連絡すると休めと言われたので、午後から横になる。夕方、目覚めると38度の発熱。台風が来ていたので、がんを見つけてくれた内科(開業医)に滑り込み、検査をしてもらう。インフルエンザ検査は陰性だったので、おそらく腹水から来ていると考える。事情を全部話し、ここでも経腹エコーすると腹水を確認。血液検査の結果、即入院レベルの炎症の値。開業医に「紹介状を書くから、このまま真っ直ぐ救急へ」と言われる。救急外来に到着し、血液検査をすると炎症の値が前日より高かった。夜中0時頃に入院決定。抗生剤の点滴を打ちながら入院書類にサインをする。

入院期

  • 9月14日 朝の回診で主治医が「驚きましたよ!」とやってくる。わたしも驚きました、なぜならこの日は土曜日。なのに勤務されているとは。主治医に会うと元気をもらえる。パワフルな方だ。だけど腹水の溜まった大きなお腹でよく眠れないし、お腹も腰も痛いし、熱もあるし、体は疲れてパソコンに向かう気力なし。1日4本の抗生剤の点滴を繰り返す。
  • 9月15・16日 1日4本の抗生剤の点滴。熱があり、腹水パンパンでお腹痛くて気力がない。ごはん食べるのも、排便もきつい。連休で医師や看護師が少ないため、医療行為が進まずに気持ちがめげる。
  • 9月17日 誕生日を病室で過ごすとは思わなかった。1日4本の抗生剤の点滴と、病院からは腹水穿刺のプレゼント。お腹の水は2.6kg抜けた。
  • 9月18〜20日 発熱はなく、血中の炎症の値も低くなってきたものの、もうちょっと1日4本の抗生剤の点滴を繰り返すとのこと。早くも腹水が増えた実感がある。勘弁してほしい。気力は低空飛行。
  • 9月21日 連休突入前に腹水がどうにかならないか医師たちに相談。利尿剤の使用開始。お腹の張りが心なしか楽になったかも?相変わらず気力は低め。
  • 9月22・23日 連休で連休で医師や看護師が少なく、医療行為の大きな進捗はなし。抗生剤で炎症が落ち着き、利尿剤で尿の量が増えたのか、お腹が楽になった気がする。相変わらず気力がない。
  • 9月24日 友愛の産婦人科の予約日。これまでの経緯を伝え、検診台の上で20分は触診、子宮がん検査、経膣・経腹エコーなどを繰り返された。相当痛かった。エコーの結果、右の卵巣が異様とわかる。翌日MRIを受けることに。早めに治療(手術)が望ましいとのこと。さっさと取り出して腹水止めて。
  • 9月25日 精神的にきつい1日。大部屋同室者の悶絶する声が昼夜続き、夜間に処置も受けて、眠れなかった。60分かかるMRI検査でわたしも気が狂いそうになり、猛烈に疲労した。2週間近く仕事できず、家庭にいられず、自分の社会的存在意義を感じられなくてポンコツぶりに落ち込んだ。回診時、主治医も心配するくらい萎れていたらしい。死にたいと思い始めたので、早寝した。
  • 9月26日 8時間半寝て気力・精神力を回復。睡眠 is 正義。婦人科の執刀を担当する先生からMRI結果や手術に関するお話。「腫瘍を取り出し、それを病理検査して確かな診断をつける。診断に沿い、確実な治療を行う。それが目的の手術」ということで合意を求められる。即答でイエス。さっさと前に進もう。手術に向けて腹水を抜く。お腹はぱつんぱつんなのに600ccしか抜けなかった。
  • 9月27日 6時から手術に向けた採血、点滴、浣腸。数日寝込むので、その間の準備も。

腹水に苦労した話

今回わたしのお腹に溜まりまくった腹水というのは、病気でなくともある程度みんなのお腹にあるものです。その腹水の量が増えると病気のサインだったりするわけで、原因は肝臓か腎臓の病気、がんとか婦人科の病気とか、他にもいろいろ考えられます。

腹水貯留なんて滅多にないので一般的に認知されておらず、自覚症状としては「なんか太ったな〜」「下っ腹出てるな〜」みたいなところから始まり、横隔膜付近まで溜まってくると呼吸しにくいこともあるんだそうです。

わたしはスキルス胃がん経験者ですから、町の開業医も救急医師も主治医も産婦人科医もラードクも全員が全員、がんの転移・再発の可能性を真っ先に疑います。ネット検索魔のわたしも「ああ、がんだろうなぁ」と思っていました。

お腹の張りが腹水と知ってから、ずっと「もう死ぬ」「余命宣告される、そろそろくたばる」「50まで生きられん」とナーバスでした。入院前はカーチャンとしても社会人としても切り替えながらだったし、2日連続救急の待ち時間もしんどかったし、入院するも連休を二度挟み、検査結果は出ない医療行為も大きく進まないという環境。そして婦人科日程も早まらず、原因もわからず、悶々と1日中メンタルが削られる… 精神的によろしくなかったです。

この2〜3週間、精神的にアップダウンを繰り返しながらの日々は心底しんどかったです。気力がなく、言動もおかしかったかもしれません。ご迷惑をおかけした方もいたと思います。ごめんなさい。

わたしの腹にパッツンパッツン溜まった腹水は2.6kgありました。重力で骨盤底筋をガン押しされて痛い、腰骨上も左右に広がって痛い、お腹の前と背中側にも膨らんで痛い。お腹全体どこもかしこも痛くて苦しかったです。健康診断で「太り過ぎ!酒飲みすぎ!」と言った保健師、謝れ。脂肪じゃなく腹水が溜まってたんだよ。許さん。

腹水穿刺した医師に「腹水溜まったことある?」と聞きてみたら、ないそうです。先生たち、わたしのお腹を見て「だいたい3kgくらいかな〜、まだまだ!もっと大きな人いるよ〜」って余裕の目で見てたけど、人と比べないで!楽にして!wwww 腹水穿刺にはメリデメがあるので、やたらめったら抜かないのかもしれません。でも「んなことより、今すぐこの痛くて苦しい状態をどーにかして!」ってのが患者サイドの本音でした。

ほんじゃー、オペ室行ってくる

そんなわけで、体の中のエラー箇所がわかりましたので、確実な診断をつけるために腫瘍を取り出してきます。これが決まれば治療方針も確定します。

昨日、8時間半寝てやっとメンタルが回復し、加えて原因解明に近づいて来たこともあって、気持ちがスーッと晴れてきました。トンネルを彷徨い続けるより、一筋でも光が降り注いでくれた方がよっぽど健全だなぁ。例えそれががん再発・転移だとしても、だよ。次がんが出たら余命宣告されると思うんだ。でも、それでもわたし的には雲を掴む状態よりよっぽどマシです。前に進めるから。

主治医は「手術、立ち合いますから」と声をかけてくださいました。お忙しいはずなのに時間を割いてくださる…。主治医は胃外科医です。なのに専門外の婦人科手術に立ち会われるというのです。本当に心強いし、ありがたい…。患者思いのとても良いお医者さんだし、研究熱心なのだろうし、わたしの現在の内臓状態も見てもらえるのでその点でも良いなと思っています。そんな素晴らしい主治医と引き合わせてくださったのは、お友達のラードクです。病気になったのは不幸ですが、それ以外、わたしはたいへん恵まれています。周囲の方々のおかげで命を繋いでもらっています。感謝しかありません。

そんな経験をしていると、無駄死に行為が許せないのです。だから推しよ、この世に預かった恵まれた体と才能をフルに使い、自由に生きて輝いてくれ。そのキラキラをライブハウスの客席に向かって放ち、ちょっとだけわたしにも恩恵を分けてほしい。ヲタはそれだけで生きられる。雑音は聞かんでいい。あ、これも雑音かw ごごごごめんwww

そんなわけで、これから手術室に行ってきます。手術時間は胃全摘の時より全然短いし、開腹手術じゃないから体の負担も少なそう。術後の退院も早いんじゃないかな。病院のベッドは硬くて背中が痛くなっちゃうから、早くおうちのベッドでお子サマーをぎゅーして寝たいです。ああー、わたしは仕事に復帰できるんだろうか。今回の入院手術費の支払い、怖いぞ。笑

いろいろ心配だけど、まずは目の前のことから一歩ずつ。

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ユッキー

北海道出身の沖縄移住ブロガー。食べ飲み歩きブログ「毎日ビール.jp」や、雑記ブログ「毎日ノンアル.net」を運営中。1匹&1児のカーチャン。2023年からスキルス胃がんサバイバーとして「5年生存率を上げるブログ」を開始。

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